忍者ブログ
NinjaToolsAdminWriteRes

祈祷師と霊媒師の非日常的日記

現役の霊媒師と祈祷師が日々の業務を掲載できる範囲で公開します。

HOME ≫ Entry no.3 「春彼岸」 ≫ [8] [7] [6] [5] [4] [3] [2] [1]

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


春彼岸

3月18日は彼岸の入り、21日が彼岸の中日、そして24日に彼岸の明けを迎えると春がやってきます。

「お彼岸」という思想は仏教に由来するものですが、お彼岸にご先祖様の供養をしたり、お墓参りをしたりするのは日本特有の行事で、仏教発祥の地インドにもあるいは中国にもこうした行事はないのだそうです。

彼岸とは文字通り「向こう岸」ということで、阿弥陀仏(あみだぶつ)のいらっしゃる極楽浄土のことをいいます。対する「こちら側」は此岸(しがん)と言い生・老・病・死の四苦がある煩悩に満ち満ちた現世です。

彼岸の語源は、古代インドのサンスクリット語のパーラミター(paramita)=波羅蜜多(はらみった)で、意味は「彼(か)の岸へ到る」ということです。この波羅蜜多(はらみった)を漢語に訳すと「到彼岸(とうひがん)」になるので、ここから彼岸という言葉が生まれたようです。

煩悩を解脱して悟りの境地に達し、生死(しょうじ)の此岸を去って理想の境地涅槃(ねはん)に到るという意味になります。

お彼岸は、春分と秋分を中心とした前後3日を含む7日間を言い、春と秋の2回あります。この7日間にも意味があり、中日(ちゅうにち)をはさんで六つの徳目(六波羅蜜:ろくはらみつ)を一日ずつ修行するのだそうです。

布施(ふせ)・・施し与えること
持戒(じかい)・・戒律を守り、常に反省すること
忍辱(にんにく)・・耐えしのぶこと
精進(しょうじん)・・ひたすら実践すること
禅定(ぜんじょう)・・心を安定して真理を悟ること
智慧(ちえ)・・道理を正しく判断し、命の意味を把握すること

「お彼岸」という日本特有の行事が始まったのは平安時代頃といわれています。お彼岸が春分と秋分の日に重なっているのは、昼と夜の長さがほぼ同じで、太陽が真西に沈むこの日が西方浄土に一直線の日となるため、彼岸の思想に最も適した日とされたからといわれています。

ところで、お彼岸にいただく「ぼたもち」と「おはぎ」。もちろん同じものですが呼び名が違うのはなぜなのでしょうか。「ぼたもち」とは、もともと豊穣と収穫を祈って神様に捧げる食べ物でしたが、仏教の影響でお彼岸に食べるものとなりました。意味は「飯」という意味のサンスクリット語のbhukta(ブッダ)、パーリ語のbhutta(ブッダ)に、「柔らかい」という意味のmridu、mudu(ムチ・モチ)がくっついて、ブッダムチ=ボタモチとなったのだそうです。

のちに「ぼたもち」を「牡丹餅」と書くようになりますが、これは「小豆をまぶした色と形が牡丹の花に似ているから」という意味の当て字で、春の彼岸は牡丹の季節であることから「牡丹餅(ぼたもち)」というようになりました。

PR

●Thanks Comments

●この記事にコメントする

お名前
タイトル
文字色
E-mail
URL
コメント
絵文字 Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
パスワード ※投稿者編集用
秘密? ※チェックすると管理人にしか見えません

●この記事へのトラックバック

TrackbackURL:

≪ 嘘と本当 |PageTop| 豆まきの豆知識 ≫

カレンダー ▽

プロフィール ▽

神佛祈祷とは ▽



※ 忍者ブログ ※ [PR]
 ※
Writer 【aizawa】  Design by NUI.T  Powered by NinjaBlog